SCALE表紙 爬虫類両生類飼育専門誌・SCALE 007号〜011号
「蟲2大行進」のコーナー連載。同誌は011号をもって休刊して しまったが、バックナンバーはこちらから注文できる。なお、007号(連載第一回)は品切れなので、ここに 本文を掲載する。画像は必ずしも雑誌掲載のものではない。

幼い頃からクモに特別な愛着を持って育った私は、小学生の時にコモリグモ の孵化と糸を使った幼体の空中飛行を見て感動し、クモの生態の世界に はまっていった。自ら輸入したタランチュラを飼い始めて約10年。 しかし、タランチュラを専門に紹介する本や雑誌が日本で出始めまだ 3年。かつてに比べれば国内のショップに相当数の種類のタランチュラが 出回っているけれど、情報の流通はいまいちよくなく、「ブームは去っ た」と言う人までいる。

飼ってみたタランチュラは60種。そろそろコレクション的趣味だけでは ない、深い"世界"が見えてきた。そんな著者がご紹介する、『蜘蛛と"深くつきあう"楽しみ方』、しばし、お付き合い願いたい。

 性格・性質を愛でる
 成長の変化を心待ちにする
 ブリーディングローンと繁殖で楽しむ(苦しむ?)
 なぞ解きを楽しむ(これも苦しむ?)
 国産普通クモで楽しむ
 サイズにこだわる
 色模様と形を楽しむ
 捕獲、飼育、繁殖のサイクルを極める

特集:蜘蛛とつきあう8つの楽しみかた

■1 性格・性質を愛でる


タランチュラの飼育の醍醐味の一つは、"意外さ"といってもいいかも 知れない。私たちは一般に『大蜘蛛』への先入観や偏見を抱いている。本な どの知識でそれを克服したつもりになっていても、実際タランチュラを飼っ てみると、数々の新鮮な驚きに会う。

まったく初めて、何の知識もなくタランチュラを飼い始める人に勧められ やすいポピュラーな種は、限られている。良く言われるように、チリアン・コモン(Grammostola rosea)、メキシカンレッドニー(Brachypelma smithi)とその同属、サウスアメリカン・ピンクトー(Avicularia avicularia)、それに筆者は、 メキシカンブロンド(Aphonopelma chalcodes)とブラジリアンブラック(Grammostola pulchra)を加えたい。これらは一様におとなしく、環境変化にも比較的強い種で、極端に小さい幼体からの飼育でない限り、失敗が少ない。


メキシカンブロンド
(Aphonopelma chalcodes)
さて、「一様におとなしく」などと言うと、「いや、そう言われて買ったら、ウチの個体はすぐに毛を飛ばし威嚇する」という抗議の声が聞こえてきそうだが、そのとおりなのだ。タランチュラの特性は、種によってハンを押したように均一というものではなく、個体による性格の違いにも幅がある。基本的には飼う環境の違いに起因するのだと思うが、おとなしいことで有名なチリアンコモンやサウスアメリカン・ピンクトーも、なかには威嚇行動を頻繁にとる個体がいる。これについては、興味深い実例報告がある。

チリアンコモンとメキシカンブロンドの複数個体の目の前に餌を置き、すぐに食べられるような状況を作ると性格が激しくなり、ケージ内で追いかけて狩らせるような状況を取ると逆に性格が穏やかになった、という(Richard Rink 1998, ATS FORUM Magazine Vol.7.No.8)。

そう。一様でないことこそ、いまだ謎に包まれた大蜘蛛たちの世界の魅力の深まりの第一歩なのである。

タランチュラを飼っていると(あるいは飼うためには、という方が正しい が)、その特性・性格を嫌でも考えねばならない。手に載せてもまず噛まないチリアン・コモンのような大人しい種がいると思えば、ケージの蓋を開けて霧を吹いただけでケージから飛び出して来るかと思われる俊足で狂暴なコバルトブルー(Haplopelma lividum)のような種もいる。タラン チュラを実際に扱った経験のない初心者が、いきなり後者の成体を飼うのは危 険というものだ。しかし、飼っているとこういう"激しい面"にも興味が湧き、注意深く観察しているうちに異なる性格を愛でる、ということができるようにもなるだろう。


コバルトブルー
(Haplopelma lividum)
筆者は霧吹きをするとシューシューと威嚇音を立てて応えてくれるゴライアスバードイーター(Theraphosa blondi)やキングバブーンChitharischius crawshayi)などが大好きである。ちなみに、前脚と触肢、または触肢と牙=鋏角の根元を擦り合わせて発するこの威嚇音であるが、種によってリズムが違うのも興味深い。

タランチュラは、乾燥系で飼うか、多湿系で飼うか、ということで生死を分けることがある。土を湿らせてその中に潜らせることで安定するような、多湿 性のアフリカのHysterocrates属たとえば、アフリカンゴライアス・バブーン(H. hercules)や東南アジア産の多くの種は、ケージのメンテナンスを容易にできないことから、夏場のダニや餌の腐敗には悩まされるし、冬の乾燥で殺してしまわぬよう気を使う。そのうえトンネルの中で普段は見えないのだから、「本当に飼っているのだろうか」という気にもなってくる。しかし、"環境を飼う"という生物飼育の本質に還ってみると、普段姿は見えずとも、霧吹きをしたときにパタパタ足音をさせ、たまに跳び出してくる地底の野獣も計り知れぬ魅力をもっている。

糸でクモが見えないことを嘆く人も多い。地中性種のトンネルもそうだし、バブーンスパイダー(アフリカ産の種の総称)系では地上の流木などにまで糸を張り巡らす。この真っ白な(たまに餌のカスも付着した)シーツを美しい自然なアレンジの一部とみるか、"邪魔"と見るかも、気の持ちようである。特にウサンバラオレンジバブーンPterinochylus sp.)やホーンドバブーンCeratogyrus cornuatus引用註1)の非常に複雑なトンネル網作りは興味深い。餌を与えるとこの白いトンネルから飛び出してきて食べる、その姿は何度見ても飽きない。

特性・性格の違うタランチュラを愛でるという楽しみ方にはまると、飼育 の醍醐味は格段に広がる。

引用註1: ストレイトホーンドバブーンとして流通してる種は、学名Ceratogyrus cornuatusとされてきたが、この1991年の記載は♀のみであり、Ceratogyrus marshalliとして♂のみで記載されていたものと同種と判断されたため、2001年にcornuatusは消え、marshalliに統合された(Gallon 2001)。

■2 成長の変化を心待ちにする


タランチュラを幼体から飼ってみると、また違った楽しみに出会える。な んといっても脱皮ごとに「バーン!」と大きくなるのは毎回の驚きだし、その度に段々大きなコオロギを獲るようになっていくのを見るのは、まさに子を育てる親のよろこび、といったところである。


アンティルツリー(A. versicolor)の成長に伴う色彩変化

また成長につれて色彩が変化するタランチュラもいる。特にAvicularia属のツリースパイダーは派手で、サウスアメリカンピンクトーは、ピンクの体に黒い爪先から、あるとき黒い体に赤い虎縞へ、そして脚までまっ黒な体にピンクの爪先へ・・・と派手な変貌を遂げる。アンティルツリー(A. versicolor)は、青の虎縞の幼体から、金属光沢ある紺の背甲、赤い繊毛の腹部という成体になり、幼体時から実に美しく変化に富む。バードイーター(南北米州の地上棲種の総称)系でも、Pamphobeteus属のものは、幼体時には赤い腹部にクリスマスツリーのような独特の黒い斑紋を見せるが、成長につれて斑紋が消え全体が黒っぽくなり背甲には「花びら」のような明るい放射模様が出る。そして成熟とともに突然脚が青や紫になるものもいる(ペルビアンレッドアンドブラックの写真参照)。 初めてタランチュラを飼うという人に、極端に小さい幼体は勧められないが、いくつかの注意点をクリアすれば、幼体飼育もさほど難しいものではない。逆に、気性のあらいバブーンなどは幼体から飼うことで、その種の特性、行 動パターンが読めてくるため、素早い動きや威嚇にも飼育者側が動じなくてすむようになる。そういう意味では、狂暴な種には幼体飼育から経験すると いうのもひとつの考え方だ。

さて幼体飼育の注意点だが、湿度をやや高めにしながらも、水滴ができるほどにはしないということ。水容器は溺れる心配があるので使わないこと。過熱を避けるため、底面ヒーターなどの上に直接ケージを設置しないこと。(特にツリー系では)できるだけ換気をよくすること(その意味で筆者個人はガラス製試験管での飼育を推奨しない)などだ。

 筆者は食品用に市販されているプラスチックのデリカップに空気穴をたくさん開け、徘徊性・地中性種ならバーミキュライト(引用註2)を敷き、樹上性種なら乾燥水苔や小枝で足場を提供し、霧吹き で適度な湿度を保つという方法で、多くの幼体を飼育している。幼体を購入したときに入れてくれるガラス試験管は、ショウジョウバエ繁殖用に転用する。

餌のコオロギは空腹時にクモを襲うことがあるので必ずアゴをつぶす。コオロギのサイズは頭胸部の大きさをめどとするとも言われているが、脚を折って暴れないようにすれば、頭胴長と同じサイズでも食べることが多い。食べ残した餌の腐敗には十分に注意する。特に高温多湿下での腐敗は、狭いケージの中、すぐにアンモニアを発生させクモを死なせてしまうほか、ダニが発生すると、ときにクモの書肺(呼吸器)を塞いで死に追いやることもある。

幼体から飼う(つまり幼体を買う)ときの大きな問題のひとつが、成体がどんなものか分からない(ことが多い)という現実だろう。成体の写真を掲げて幼体を売る店も少ない。日本ではタランチュラの種に関する情報が圧倒的に不足しており、それを補うためにすべきことがまだまだ山ほどある。せめて輸入元が出所(種の学名、採集地、CBの場合はブリーダーの名前)を明らかに添付するくらいは当然の慣行になって欲しいのだが、ここではあえて、飼育者にできる努力もあるということを強調したい。飼育者間の相互交流である。

成体を飼っている人が、その写真をなんらかのカタチで公開すれば、幼体で購入する人は将来その個体がどうなるかを具体的に知った上で決断できる。インーネットで海外を含めた種の情報を入手できる人は、それをネット内はもちろん、本誌のような活字媒体などを通してネットの外にも提供していくことで、多くの飼育者の知識を高めることに役立つ。ただ一種のタランチュラであっても、飼い通して、その成長段階の色彩・サイズや脱皮の頻度などの基本的記録を残すことは、後からその種を飼おうとする人々にとってかけがえのない飼育の手引きになる。ペット飼育の歴史の浅いタランチュラにおいては、あなたの経験が、かけがえのない"全体の財産"になりうるのだ。

引用註2: バーミキュライト(ひる石)は純鉱物質なのでカビや細菌を生じにくいという利点はあるが、とても小さい幼体の場合どこに紛れ込んだか見えにくく、粒の大きいものをいじっているうちに成体を潰してしまうことがたまにある。筆者は最近は「やしがら土」を愛用している。繊維質で吸湿性がよく濡れ具合がよく目に見えるので、乾燥多湿のコントロールにも有用である。

■3 ブリーディングローンと繁殖で楽しむ(苦しむ?)

「あれっ! 脱皮したと思ったらオスになっちまったよ。がっくり・・・」 という声をあちこちで聞く。確かにオスには性成熟する最終脱皮というも のがあり、脱皮後、早くて数ヶ月、長くても2年で命を終える。10年は付き合うつもりでいた、やる気のある飼い主ならばこそ、落胆も大きいだろう。

しかし、「繁殖」を射程に入れて考えると、事情は一変する。メスの生殖可 能な期間が長いのに比べて、オスは成熟してから短命だから、ブリーダーにとっては繁殖相手のオス捜しが苦労なのだ。「えっ!! 成熟オスお持ちなん ですか? うらやましい・・・」と言われることになる。


ウサンバラオレンジ
(Pterinochilus sp.)の交尾
そこで、この両者を結びつけるのが『ブリーディング・ローン』。繁殖を させ幼体を育てようというブリーダーの元に、成熟オスないしメスを貸し付ける。みごと卵のう(クモは多数の卵を糸でくるんだ一つの袋の中に産む)を作り孵化すれば、通常、数十から数百の幼体が採れる。その半分なり、それが多すぎれば育てられるだけの数を引き取る、というのが親を提供した見返りだ。これなら、「オスになった、損した」と嘆くこともなく、二世を幼体から複数育てて、確実に雌雄両方を楽しむことができるというわけだ。

ここでもこういう『出会い』の前提になるのは、情報網として人間関係、そしてタイミング。筆者は、各種の繁殖を実行中で、現在『種親』になる個体を揃えようとしているが、成熟オスメスを同時に揃えることは結構至難の技だ(しかも近親交配を避けようとすると、さらに出所まで確認しなければならない)。国内入荷が少ない種が成熟オスになったりすると、嬉しい反面、限られた時間内にメス探しに悲鳴をあげて奔走しなければならない。スリランカンオーナメンタルPoecilotheria fasciata)のオス一匹が、相手のメスの到着を待たずに寿命尽きたということもあった。そして、交尾は悲喜こもごものドラマを伴う。東京在住の筆者が飼うアンティルツリーのメスと、大阪在住の友人のオスを交尾させて幼体を得たのは、成功例。つい先日は、巨大なブラジリアン・ブラックのペアを買ってきて、"おとなしい種だから"と安心していたら目の前でオスを一瞬にして食い殺されたという悲しい思いをしたばかりで、「バリバリ」とオスが食われた音がまだ耳から離れない。それでも「精進、精進」と、オスメス両方の繁殖準備ができているかどうかをしっかり見抜けなかった自分の未熟さを乗り越えようと、また決意し直すのだ。


人工孵化させたアンティルツリーの
後期杯段階の卵発生
卵のうの管理も大変である。湿度を適切に維持して腐敗させないようにし(このへんのノウハウについては、次号で取り上げる予定)、幼体が生まれたら生まれたで大騒ぎ。百数十匹の幼体に一齢コオロギを与えて、毎日様子を見ながら育てるのは、半端ではなく大変な作業である。しかし、ここまでつきあって初めて、一種のタランチュラを飼育下という限られた環境の中で"知った"ことになる。その仔たちが数回の脱皮をして、そろそろ親をローンしてくださった方にお分けする、という段階になって、すべての苦労は言いようのない充実感となってくるのだ。・・・しかし、忘れるなかれ、手元に残った百頭以上の仔を育て続けていく苦労(楽しみ)が残っている(笑)。

「生まれた幼体の引き取り手がないから、繁殖は慎重に・・・」と、ショップや日本の飼育ガイドでは言う。「タランチュラなんて飼う人は少ないんだから」と、言ってしまえば、そういうことだろう。しかし、筆者は強気である(笑)。 タランチュラを殖やし、飼育者も増やし、一人あたりの飼育頭数も増やす・・・。一大タランチュラ・ブームの到来である。しかも、国内繁殖(CB)個体が流通するようになれば、ワシントン条約該当種も安定した供給が可能になる。今でもすでに原産国の法律では(あまり知られていないが)タランチュラを含めた野生動物の輸出は禁じられているのに、隣国からの密捕獲で、表向き『合法』とした輸出がはびこっており、多種に及ぶタランチュラが、いつ国際取引の法的規制を受けてもおかしくない状況になっている。そうなる前に、国内CBで国内需要をまかなえる体勢を作ってしまいたい。タランチュラは一回の産卵数が多いので、それも夢ではない。むしろ『夢』は、蜘蛛嫌い文化はなはだしいこの国で、多くの人たちがタランチュラの魅力に気づき、飼育者人口が順調に(笑)増えてくれることである。

■4 なぞ解きを楽しむ(これも苦しむ?)


繁殖に関わることでもあるのだが、「オスとメスの比率」は、飼育者がよく持つ疑問である。ある種のタランチュラは幼体から育てるとオスばっかり出るとか、成体オスが輸入されたことがない、とか、果ては餌のやり方によって性別が決まるんじゃないか、とか・・・。

さて『クモの生物学』(吉倉眞1987)によるとクモの性は遺伝的に決まり、卵の雌雄性比(第一次性比)は1:1だが、発生の状況によって孵化に至る卵の性比(第二次性比)がそうとは限らない。また、飼育下で若虫のとき、栄養状態が悪いとメスが多く死に、オス成体が多くなるが、栄養がよければ1:1が保たれる、というゴケグモでの観察がある。また、これもタランチュラではないが、自然界のある種のクモ個体群では、オスの寿命が短いため、ふつうメスの方が多くなるのだという。

いずれにせよ、雌雄の比ひとつをとってもいまだ謎に包まれている。何せ、数種をのぞいて種の記載自体がごく新しい生き物たち(註3)で、飼育の歴史が浅いので、研究はまだまだ始まったところである。一生に何回脱皮するか、餌をたくさん与えるのと少し与えるのでは何が違うか、色彩変異は交雑で固定できるのか、大きい個体同士を掛け合わせるとより大きい個体を生み出せるるのか、近親交配による弊害は具体的にどう現れるのか、などなど・・・、生物学の専門的観点からではなく、飼育者の立場で持つ素朴な疑問も、まだ答えが科学的に解明されてはいない。

日本にはまだ、タランチュラの"専門家"がいない。飼育をするうえで気づいた小さな事実を地道に記録し、複数個体で繰り返し確認することの蓄積によって、はじめて客観的に実証された"専門性"が生まれてくる。ただ一種についてでもよい、そこまでこだわった飼育者が現れれば、世界の真摯なタランチュラ飼育者たちが注目する貴重な存在となることは間違いない。


チリアンフレームとされた赤色の強い
Grammostola rosea色彩変異個体
世界的にもっとも流通しているチリアン・コモンひとつを取っても、ポピュラーという割には何も解っていない。学名の変遷がそれを物語っている。数年前までは、チリアンコモン(Grammostola spatulata)、チリアンローズ (G. rosea)、チリアンフレーム(G. cala)と3種類であったのが、一時G.spatulataが、Phrixotrichus属に転属され、後にさらにGrammostola属に戻るとともに、チリアンコモンとローズは同種で茶系と赤系の二つの色彩変異であり、またチリアンフレームは実際にはチリアンコモンの色彩変異にあたり、原記載されていたG.calaはペット流通に載っていない全く別様の種である、というような記載の変動があったらしい(Breene III & O'Brien 1998, ATS Concise Care Guide for the 80 Plus Most Common Tarantula)。

チリアンコモンの場合、その繁殖条件も未だ謎に包まれている。タランチュラの中では安価であるため、あまり繁殖させられておらず、どうすれば確実に繁殖させられるかのノウハウが明確になっていないようなのだ。

ポピュラー種と言われるタランチュラにさえも、謎解きの魅力はたっぷり残されている。悩み出したらきりがない・・・というのも、また飼育の深みである。
引用註3: この記述は間違っていて、タランチュラ種の記載は必ずしも新しいものばかりではない。むしろ、生息地が人の近寄り難い地域が多く野外での研究が進まなかったこと、ペット流通に他種類が登場し始めたのはごく最近で、非常に長い寿命の個体について生活史や行動面の観察が学術的に整理されていないことなどゆえに、まだ多くの謎に包まれているのだ、というべきだろう。

(続く)


4以下へ 続く