ヤシガニを飼う
このページは、ヤシガニを無謀にも飼おうとした筆者が、飼育環境整備に金をかけたのはもちろん、学術文献を取り寄せて調べるなど様々な努力をした結果、こいつはやはり沖縄以外の日本の地方で、しかも室内の容器でなど飼えるシロモノではない!という結論に達した、という数年前のお話です。 この苦労バナシを読み、最近ヤシガニが絶滅危惧種(2001年現在環境庁指定の絶滅危惧II類)に指定されたことを知ったら、まず飼おうという人はいるまいと当初より思っておりましたが、何を血迷ってかショップで安易に購入する人がいるようなので、ここに、はっきり「思い止まりましょう!」と、はじめに宣言しておきます(01.12追記)。 |
「太平洋諸島では、ヤシガニは蜘蛛の仲間と思われている」という一言(ほんとうは、オカヤドカリ科です)で、
ムラムラッと飼いたくなってしまいました。でも、大きくなるんですよね、これ。
大人の頭ほど、とか、1キログラムとか。お茶の水のレプタイルショップでベビーを
見たんですが、売れちゃったので、「また入荷しますか」と聞くと、今度はもっと
デカいのが入荷しました。店からは「ケージはくれぐれも頑丈に。鳥かごなんか壊されちゃい
ますから」との警告。
←左は、ナキオカヤドカリ、サキシマオカヤドカリ、オカヤドカリ。 いずれも(亜)熱帯産。(写真をクリックすると大きな画像に)
→右は、ヤシガニ。図鑑によると、最大体重1キロとも3キロとも。
オカヤドカリは、生息地域で手に入る貝殻のサイズによって最大サイズが決まる
ようです。日本にアフリカマイマイが「帰化」してから、オカヤドカリも巨大化
したという観察があります。ヤシガニの場合、幼体期を除いて、もう貝殻の世話
にならなくてもよいように、外皮が角質化したのが、さらなる巨大化のかぎだった
ようです。
そこで、ケージは自作しました。アクリルと木で、高さ60cm、広さ45×45cmの
ケージとし、角に金属製の補強金具をボルトで打ちつけて。隙間に爪をねじ込んで
こじ開けてしまうという話をきいたので、アクリルの合わせ目にもL字棒をはり
つけて補強。せっかくだから木登り
するところもみたいので、真ん中に植木ばちを入れました(そのうち小さ目の
ココヤシの苗を手に入れよう)。
餌は何でも食べるには食べるとのことらしい。沖縄あたりでは、ゴミ捨て場を
あさったりもしてるということです。でも本当はココナツとかアダンなんか好きなんだ
ろうな。パイナップル丸ごと買ってきてやるか。でもとりあえず、ドッグフー
ドをあげる(ちょっと悲しい)。
ショップには、金網で蓋をしたプラスチックケージに入って届いておりました。 お持ち帰りは、ポリバケツの蓋をガムテープで固定。うちに帰って特製ケージに入れて やると、思ったよりデカい(60cm高にして正解だった)。なるほど、第5脚が みえないので、はさみを含めて8本脚にみえるので、「蜘蛛の仲間」と勘違い されるのも納得。驚いたのは、一番短い第4脚の先が二股に枝別れしていること。 樹に登りやすいようにだな。そして、腹側が青色でとてもきれい。ハートのように 膨らんだところが「鰓部」といって、呼吸器官。湿気をためこんで、陸上でも呼吸 できるようになっているわけです。
![]() |
![]() |
![]() |
| ドッグフードをハサミで粉々にして食べる。口は思いのほか小さいようだ。 | 木登りは得意。ハサミと強大な脚でしっかりつかまっている。 | オソロシイ面構え。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| ジュウタンに爪を引っかけてふんばる。もう絶対持ち上げられない。 | ピンセットと格闘。腹側は明るいブルー色。 | ヤシがら土をひいたら、気に入って動き回るようになった。 |
身体測定もしました。
甲長8cmで、これでまだ子どものようです。^_^;;
はさみ脚長10cm
レッグスパン約30cm
体重160g
家族は、「大きい。茹でて食べたらおいしそ。」などとバカなことを言っています。
「そんなことをしたら、お前たちも釜茹でだぁ!」。
無残に茹でられたヤシガニの写真
(犯罪的な観光客に供せられるヤシガニ料理の宣伝ページより)
やどかり研究所(オカヤドカリの飼いかたもあります)
E
戻る
タランチュラ・蜘蛛ページに戻る