「雪迎え」「飛行蜘蛛」「遊糸」「ゴッサマー」

…といろんな名称で呼ばれますが、クモが腹部から糸を長く出し、風に乗って 飛ぶ現象のことです。東北地方で雪の前、雪の積もった晴れの日、雪解け近い頃などに、共通してよく晴れた日に観察されることが古くから知られていました。殆どの種類のクモは幼体として孵化後、まどい期を解くときに一度、糸に乗って分散しますが、「雪迎え」等は成体や亜成体が集団で飛ぶ現象を特にいうようです。雨が降るように大量に降る、という記録もありますが、近年大規模なものは余り知られていません。映像記録も多くないようす。

「クモニスト」掲示板に、石川県小松市での目撃記録が寄せられましたので、公開 いたします。情報をよせてくださった椎木さん(小松市立木場小学校)に感謝します。


遊糸:クリックすると拡大 ゆきむかえ(雪迎え)?

H13、11/8(木)と15(木)の2回

上の写真の真ん中に、白い糸のような物が見えますか。これは、クモの糸です。それも1つや2つではなく、ふわふわといくつもとんできました。でも、よく考えてみると、この日は暖かくて、風も弱い日でした。どうしてクモの糸がとぶのでしょう?
 これまで知られている話では、東北地方の山形県では、秋の終わり頃のあたたかい日に、ちいさなクモがお尻から糸とをだして、いっせいに風にのって空にとびだすのだそうです。こうして、仲間をいろいろな場所に広げることができるのだそうです。そしてしばらくすると雪がふる冬がやってくるのでその地方では「雪迎え」と呼ぶそうです。
※これは、山形県しゅっしんの北先生から聞いたお話です。
 さて、では木場小学校のグランドをとんでいたこの糸もそうなのでしょうか?たぶん、そうだと思いますが、そのときはクモはついていませんでした。さて、真相はどうなのでしょう。
みなさんも、もし天気のいい日にクモの糸がとんでいるのを見つけたら、クモをさがしてみませんか。
(「ちょっとおもしろいニュース」椎木昇)


以下、いただいたメールから、観察データです。

 実は、勤務先で11月からよく晴れた日にクモの糸がたくさん 飛ぶのをみました。
風の穏やかな晴れた日の午前なのでクモの巣がちぎれるわけでなし 不思議だなと思いながら、昔なにかの本で空へ飛び出すクモがいると いう話を思い出したのですが、いくつかのとんでいる糸をつかまえて(?) みたのですが糸にクモがついていないのです。
 職場は小松市の山沿いの小さな学校なのですが、その話をしていると 山形出身の同僚から「それ、雪迎えでしょ」と言われました。
 その後、インターネットで概要を知りました。でもこの近辺では報告例がないようで。(これは新発見かな?と話していました)

 その後も、12月まで、決まって好天の午前にこの現象がみられました。 それが、昨日もあったので、どうしても発生場所を知りたくて、付近を みて回ったとき、そのクモを見つけたのです。
 田んぼの横の用水路際の枯れた雑草の先端に、茶色〜黒色の小さなクモが 多い物では5〜6匹もついていて、しばらく見ていると、糸についていたクモが落ちたようにふっと消えるのです。
 飛んだのかなと思っても、それが見えず、やっとクモのついた糸が過ぎていくのを1回だけ目撃し、やっと満足しました。

クモが飛びたとうとするところ:クリックすると拡大
クモが糸を出し飛びたとうとするところ

遊糸が観察された場所のようす

備考
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